中国、嫦娥6号打ち上げへ 月の裏側のサンプル初採取目指す
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【5月3日 AFP】中国は3日、無人月面探査機「嫦娥6号(Chang'e-6)」を打ち上げる。世界で初めてとなる月の裏側からの試料(サンプル)採取を目指す。
嫦娥6号を載せたロケットは、中国南部・海南(Hainan)省にある文昌衛星発射センター(Wenchang Space Launch Center)から午後5時30分(日本時間午後6時30分)直前に打ち上げられる予定。
中国は2030年までに、月探査を目的とした有人月面着陸計画を発表している。
嫦娥6号は53日間のミッションで、月の裏側から岩石など約2キロ相当のサンプルを採取し、地球に持ち帰ることを目標としている。着陸予定地点は月の南極付近にあるエイトケン盆地(Aitken Basin)。エイトケン盆地は、太陽系で確認されている最も大きな衝突クレーターの一つだ。
中国国家航天局(CNSA)月探査・宇宙技術センターの葛平(Ge Ping)副主任は「嫦娥6号は(世界で)初めて月の裏側からサンプルを採取する」と記者団に語った。(c)AFP