【4月30日 AFP】米ユタ州で忽然(こつぜん)と姿を消した飼い猫が、カリフォルニア州ロサンゼルスで1週間後に見つかった。猫は飼い主の知らない間に荷物の箱の中に忍び込み、そのまま配送先に届けられたようだ。

 キャリー・クラークさんが、飼い猫のガレナが自宅からいなくなっていることに気付いたのは4月10日。すぐにポスターを作って近所に貼りだした。

 そして1週間後、ロサンゼルスの獣医師から連絡があり、数足のブーツと一緒に箱詰めされた猫が見つかったと告げられた。猫を見つけてくれたのはアマゾン・ドットコム(Amazon.com)の倉庫で働く作業員だった。

 ユタ州ソルトレークシティー(Salt Lake City)の地元テレビ局KSLに対しクラークさんは、ガレナが見つかったことをすぐに夫に伝えたと話した。「発送前の大きな箱に猫が飛び込んだに違いないと分かって、二人とも泣き崩れた」

 発送した荷物については、購入前に試着できるサービスを利用したものだったとし、「箱の中には鉄板入りの安全靴が入っていた」と語った。

 連絡を受けた夫婦は急いでロサンゼルスへと向かい、そこでガレナを発見したのがアマゾンの作業員ブランディー・ハンターさんだったことを知った。発見当時、ガレナは箱の中に6日間閉じ込められていたため、空腹でのども渇いている様子だったが、それ以外は問題はなかった。

 アマゾンによるとハンターさんは、「猫の様子から飼い猫であることは分かった」と話した。ハンターさんは「その日の夜に家に連れて帰り、次の日に獣医師に連れて行った。そこでマイクロチップの有無を調べてもらい、飼い主を見つけることができた」と説明しているという。(c)AFP