【4月27日 AFP】ウクライナ当局は26日、西部リビウ(Lviv)州で徴兵逃れを希望する男性から賄賂を受け取り、違法に医療文書を発行したとされる複数の医師を捜査していると発表した。

 ロシアの侵攻を受けるウクライナは、兵員と弾薬の不足によって東部で劣勢を強いられる中、兵力増強を図り徴兵逃れを厳しく取り締まっている。

 当局によれば、「組織的犯罪集団」のリーダー1人と医師4人が、金銭と引き換えに正規の障害者診断書を発行していた。

 国家捜査局(State Investigation Bureau)は声明で、容疑者らは医師免許を剥奪され、収賄罪で禁錮10年を科される可能性があると述べた。

 同局によると、賄賂の金額は患者によって異なり、徴兵対象年齢の男性を出国させる内容のものが最も高額だった。

 ロシアによる2022年2月の侵攻開始以来、ウクライナでは18~60歳の男性の出国は、障害者の場合など一部例外を除き原則禁止されている。(c)AFP