【4月10日CGTN Japanese】中国の月探査支援用の通信航法技術試験衛星「天都2号」はこのほど、推進サブシステムにより、衛星の月周回のための軌道上での高精度の姿勢制御を実現しました。これは、液体アンモニア冷却微小推進システムの深宇宙探査分野における初の応用に成功したことを意味し、同時に中国が3Dプリンターによる収納容器の軌道上での利用に初めて成功したことでもあります。

「天都2号」の推進サブシステムには、3Dプリンターで一体成型したアルミ合金の収納容器が採用されています。この容器はすべての構成部分が高度に一体化しており、容器内部も3Dプリントにより各部品が連結しており、配管による接続を必要とせず、開発期間の大幅な短縮とコスト削減が実現しました。

 業界関係者の間では、この高度に集積化された推進システムの設計は商業宇宙市場に大きな将来性をもたらし、超小型衛星の量産化や衛星ネットワークの構築およびその打ち上げに大きな可能性を提供するとの見方が広がっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News