【8月14日 CGTN Japanese】ロシアは11日(現地時間)、月探査機「ルナ25」の打ち上げに成功し、ソ連時代から47年間中断していた月探査を再開しました。同探査機は10~12日間にわたって飛行した後、月の南極付近に軟着陸する予定です。成功すれば、人類史上初めて月の南極地域に着陸した探査機になります。

 ロシア外務省の公式サイトによると、ロシア外務省は国連のグテーレス事務総長に対し、「ルナ25」に原子力エネルギー源が搭載されていることを報告しました。ロシア外務省は、「ロシアの法律の規定に基づき、国際的な義務の履行として、適時に国連事務総長に『ルナ25』に搭載された原子力エネルギー源について報告した」と表明しました。

「ルナ25」の重さは1.8トンで、小型バス1台と同程度の大きさです。ロボットアームを搭載しており、月表面最深30センチの月のサンプルを採取できるということです。同探査機に帰還機は搭載されておらず、すべてのサンプリングと分析は月で行われ、分析結果が地球に送信される予定です。

 ロシアが前回の月探査機「ルナ24」を月に送り込んだのは1976年で、約170グラムの月のサンプルを採取して地球に届けました。ロシアのタス通信によると、ロシアは2027年に「ルナ26」、2028年に「ルナ27」、2030年かそれ以降に「ルナ28」の打ち上げを予定しているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News