【3月20日 AFP】世界気象機関(WMO)は19日、2023年が観測史上最も暑い年になったとの報告書を公表し、今年はさらに暑くなる可能性が高いと警告した。

 WMOがまとめた報告書は、2023年が観測史上最も暑い年になったとの暫定データを確認すると同時に、直近10年間も観測史上最も暑い10年間だったと指摘している。

 報告書によると、23年の地表付近の平均気温は、産業革命前の水準を1.45度上回り、産業革命前から世界平均気温の上昇幅を1.5度に抑えるとする2015年パリ協定の目標値に迫っている。

 WMOの気候監視部門の責任者は会見で、「2024年は昨年の記録を再度更新する可能性が高い」と述べた。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は同報告書について、「地球は瀬戸際にある」とビデオメッセージで指摘。「地球は救難信号を発している」「化石燃料による汚染で気候変動が加速している」と警告した。(c)AFP