ナワリヌイ氏葬儀、厳戒態勢下でも大勢が参列
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【3月2日 AFP】ロシア・モスクワで1日、北極圏の刑務所で先月死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の告別式と埋葬が行われた。集まった大勢の人々は、同氏の名前を唱えたり、当局を非難するシュプレヒコールを上げたりした。
国営タス通信によると、ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は、「いかなる無許可の集会も違法であり、参加者は責任を問われる」と警告。告別式が執り行われた教会や墓地周辺には厳戒態勢が敷かれた。
ナワリヌイ氏のひつぎはまず、モスクワ南部マリイノ(Maryino)にある聖母画悲しみの癒やし教会(Mother of God Quench My Sorrows Church)に安置され、告別式には両親も参列した。
式が終わると直ちにひつぎが閉じられたため、多くの人々は、対面で最後の別れをすることができなかった。
その後、ひつぎはモスクワ川(Moskva River)沿い付近のボリソボ(Borisovo)墓地に運ばれ、墓の周りには大きな花輪がいくつも手向けられた。
会葬者の一人は教会の前でAFPに対し、「当局は何を恐れているのか。車をずらっと並べて」「ここに集まった人々は恐れていない。アレクセイもそうだった」と語った。
ひつぎが墓地に運ばれる中、一部の市民からは「私たちはあなたを忘れない!」「戦争反対!」「人殺しの権力者を倒せ!」「私たちは許さない!」というシュプレヒコールも上がった。
独立系人権団体「OVDインフォ(OVD-Info)」によると、1日には国内19都市で会葬者少なくとも128人が警察に拘束された。(c)AFP