【2月26日 CNS】春節(旧正月、Lunar New Year)期間中、重慶市(Chongqing)巫溪県(Wuxi)で親子の再会が盛大に祝われた。太鼓や爆竹の音、歓声と共に、同県の警察官の支援のもと、38年間誘拐されていた冉(Ran)さんが妻子を連れて故郷に戻り、親族と再会した。

 2月5日、巫溪県公安局城厢鎮(Chengxiang)派出所の警察官は、趙(Zhao)さんという人からの助けを求める電話を受けた。彼は幼い頃に山東省(Shandong)で誘拐され、現在はネットプラットフォームを通じて自分が巫溪県城厢鎮の人間である可能性を知ったという。

 通報を受けた後、警察官は直ちに調査を開始し、訪問調査と失踪者情報システムの照会を通じ、巫溪県城厢鎮新坪村の村民、冉家の誘拐された長男と、通報者の述べた状況とが酷似していることを確認した。警察官はすぐに科学捜査研究員に連絡を取り、趙さんと冉さんのDNAを比較し、趙さんが新坪村の村民で、1986年に誘拐された冉家の長男であることを確認した。

 2月13日、山東省聊城市(Liaocheng)高唐県(Gaotang)に誘拐された冉さんは妻子を連れ、警察の同行の下、故郷に戻り、時を越え、父親と再会し、親友や友人から熱烈な歓迎を受けた。   

「彼らに再び会えるとは思ってもみなかった。自分が誘拐されたことは覚えていました。記憶にある家の前は山だったけど、今住んでいる平原とは全く違います。わが家に帰ってくるのを助けて下さった方々に御礼を言いたい」と、故郷を離れて38年の冉さんは涙ながらに語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News