【2月18日 AFP】ジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領は18日、在宅ホスピスケア(終末治療)を受け始めてから1年を迎えた。カーター氏はこの間に99歳の誕生日を迎え、77年連れ添ったロザリン(Rosalynn Carter)夫人を亡くした。

 カーター氏は昨年、病院での積極的な延命治療は行わず、南部ジョージア州プレーンズ(Plains)の自宅で余生を過ごすことを決めた。

 NGOカーター・センター(Carter Center)は米メディアへの声明で「ホスピスケアに入ってから1年、カーター元大統領は家族と共に自宅で過ごしている」「カーター家はこの1年間に多くの愛情表現を受け、プライバシーを尊重され続けたことを感謝している」と述べた。

 家族としてもカーター氏の決断について、全米の多くの家庭がこの重要な問題について議論するためのきっかけづくりになったことを喜んでいるという。

 ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)受賞者でもあるカーター氏は、存命の米大統領経験者の中で最高齢。ロザリン夫人との結婚期間も、ジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)元大統領とバーバラ(Barbara Bush)夫人の73年を上回り、歴代の米大統領夫妻の中で最長となっている。(c)AFP