【10月9日 AFP】米国のジミー・カーター(Jimmy Carter)元大統領(95)には、弾劾の危機に直面しているドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領にシンプルなアドバイスが二つある。真実を話すことと、ツイッター(Twitter)への投稿を減らすことだ。

 トランプ氏は、ウクライナ疑惑をめぐる下院の弾劾調査は「いかさま裁判」だとして協力を拒んでいる。これについて米ニュース専門局MSNBCのインタビューに応じたカーター氏は、トランプ氏に対する厳しい見方を示した。

 トランプ政権がゴードン・ソンドランド(Gordon Sondland)駐欧州連合(EU)大使に下院で証言しないよう命じたことを受けてカーター氏は、「米国民が期待することから逸脱していると思う」と述べた。「そのこと自体が新たな証拠になると思う。弾劾調査を妨害し続け、上下両院への証拠提出を妨げるならば、それはトランプ氏の弾劾に向けて利用され得る新たな証拠になるだろう」

 極めて難しい対応を強いられる局面を迎えたトランプ氏への助言としてカーター氏は、「私のアドバイスは、真実を語れということだ。それからツイッターへの投稿を減らすことだ」と話した。

 カーター氏は1977年から1981年まで大統領を務めた。先週、米大統領経験者として初めて95歳になったが、今月6日に米ジョージア州の自宅で転倒し頭部を負傷。しかし、翌日には目の周りにあざを作り14針縫った頭に包帯を巻いた姿で、住宅問題に取り組む国際NGO「ハビタット・フォー・ヒューマニティ(Habitat for Humanity)」の活動にボランティアとして参加した。(c)AFP