タクシン・タイ元首相、週末にも仮釈放 実刑判決から半年で
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【2月13日 AFP】タイ政府は13日、タクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相(74)が今週末にも釈放される見通しだと発表した。2006年のクーデターで失脚し国外に逃亡していたタクシン氏は昨年8月に帰国。その後、汚職や公権力乱用の罪で実刑判決を言い渡されていた。
タウィー・ソートソーン(Tawee Sodsong)法相は記者団に対し、「健康状態が深刻もしくは70歳を超える」930人の集団の一人として仮釈放されるとタクシン氏について説明した。国内メディアによると、17日にも釈放される見込み。
タクシン氏は帰国直後に禁錮8年の実刑判決を言い渡された。しかし、その数日後にマハ・ワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王から恩赦を受け、刑期は1年に短縮されていた。
ただ、健康状態が考慮され判決の言い渡しから数時間後には警察病院に移送されたとのうわさも広がっており、実際に収監されたかは不明。
セーター・タウィーシン(Srettha Thavisin)首相も、タクシン氏が釈放されることを認めた。タクシン氏は「既に服役した」とし、法に基づいた決定だとしている。また、同氏は「何年にもわたり首相を務めた」と指摘するとともに、国民の多くから依然「尊敬」されていると記者団に語った。
仮釈放の条件などは不明だが、電子足輪を付けて監視下に置かれたり、移動が制限されたりする可能性がある。(c)AFP/Montira RUNGJIRAJITTRANON