【10月27日 AFP】タイ最大与党のタイ貢献党は27日、総会を開き、新党首にタクシン・シナワット(Thaksin Shinawatra)元首相の次女ペートンタン(Paetongtarn Shinawatra)氏(37)を選出した。

 党のシンボルカラーである赤いスーツを着たペートンタン氏は選出後に演説し「タイ貢献党を再び第1党にする」と意気込みを語った。

 国外逃亡生活を送っていた父親のタクシン元首相は8月、15年ぶりに帰国した。

 タイ貢献党は、タクシン元首相が設立した政党の最新の後継政党。5月の下院総選挙では、前進党に敗れ第2党にとどまった。これは2001年以来、すべての選挙で第1党となってきたタクシン元首相派の政党にとって、衝撃的な結果となった。

 政治評論家のユタポン・イサラチャイ(Yuttaporn Issrachai)氏は、ペートンタン氏が党首に選ばれたことは、タイ貢献党の「家族経営型」のパターンに沿ったものだと指摘した。

「党を近代化しようとする動きだが、結局、中核は変わっていない。党はシナワット一族のものだということだ」とAFPに語った。(c)AFP