シモンズとニンジンアルバが企画した「冬眠バイト」の主人公チョ・ヒジン氏が3日、京畿道利川のシモンズテラスで寝ている(c)MONEYTODAY
シモンズとニンジンアルバが企画した「冬眠バイト」の主人公チョ・ヒジン氏が3日、京畿道利川のシモンズテラスで寝ている(c)MONEYTODAY

【02月10日 KOREA WAVE】高級ベッド製造・販売の「シモンズ」が2月3日、韓国・京畿道利川(キョンギド・イチョン)の文化空間「シモンズテラス」で、マットレスの性能を調べる実験を実施した。実際に寝るアルバイトには時給300万ウォン(約33万円)と破格の報酬が提示され、10代から60代までの6万人以上の応募者からチョ・ヒジンさん(28)が選ばれ、睡眠テストに臨んだ。

シモンズテラスはカフェやベッド博物館、芝生公園などを備えたソウル近郊のデートスポット。チョさんはアルバイトの前に睡眠研究R&Dセンターでマットレスのテストを見学した。

落下衝撃試験では、マットレスの上にボウリングのピンを立て、その横に1メートルの高さからボウリングのボールを落としたが、ピンはびくともしなかった。シモンズベッドはスプリングが板状ではなく、それぞれ独立しているため、揺れが周囲に波及しないのだ。

チョさんが横たわったのはシモンズ・ビューティーレストの「ウィリアム」という製品。弾力性を強化したスプリングと柔らかいスプリングを交互に配列した新婚用としても有名なベッドだ。眠っているチョさんの横にキャラクター人形が「ドン」と勢いよく座っても目を覚ますことはなかった。

チョさんは「隣で誰かが横になっても全く気付かない。普段はマットレスの品質に気を使わなかったが、実際に使ってみてシモンズがプレミアムであることがわかった」と話した。

実はチョさんには注意欠如症(ADHD)という障害があり、粗末な寝具で長ければ14時間も眠る。障害によって一度寝るとなかなか起きられないのだ。生活費を節約しながら同僚のIT研究者3人とADHD患者を治療する拡張現実プログラムの開発に当たる日々。このアルバイト代は同僚3人と分けるつもりだという。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News