【2月10日 AFP】ポーランドのブワディスワフ・コシニャクカミシュ(Wladyslaw Kosiniak-Kamysz)国防相は9日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がポーランド侵攻の意図を否定したことについて、「信ぴょう性はゼロだ」と一蹴した。

 プーチン氏は、8日に公開された米右派テレビ司会者タッカー・カールソン(Tucker Carlson)氏によるインタビューで、ポーランドやラトビアへの侵攻は「問題外」だと述べた。

「ポーランドにもラトビアにも、他のどこにも関心はない。なぜわれわれがそのようなことをするのか。全く興味がない。脅威が迫っているといううわさを利用して恐怖心を引き起こす情報操作にすぎない」

 コシニャクカミシュ氏は記者団にプーチン氏のコメントについて問われると、「信ぴょう性はゼロだ」と指摘。

「何であれ、われわれの警戒を緩めることはできない。そのような言葉はむしろ逆効果だ」「人はうそをつく時ほど雄弁になるので、特にこうした言葉については強く疑わなければならない」と述べた。

 ポーランドは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の加盟国で、ロシアの飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)や同国の同盟国であるベラルーシと国境を接している。ポーランドとロシアは長年にわたって緊張状態が続いてきたが、ロシアに侵攻されたウクライナをポーランドが支援したことで緊張は一層高まっている。(c)AFP