ユーチューブのロゴ(c)AFP/news1
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【01月31日 KOREA WAVE】韓国教育開発院と教育政策ネットワークが中・高校生1万1079人を対象に実施した職業別信頼度調査で、大統領(22.7%)が最下位を記録し、これに政治家(23.4%)が続いた。インフルエンサー(31.5%)を下回る水準だ。専門家は「韓国の慢性的な問題である政治への嫌悪が青少年層にもはびこっている」と指摘している

背景には、政治が自分たちの人生に関係ないという認識があるようだ。そのためか「社会問題を解決する時、国民の意見を反映することに同意する」と答えた学生は13.5%にとどまった。

ソウル市冠岳区(クァンアクグ)の高校生(18)は「政治家に良いイメージはない。何をしているのかよくわからない」と話した。修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)を控えている学生も「入試制度がやたらと変わり、政治家への信頼度はますます下がっている」とにべもない。

メディア環境の変化も政治家不信を増大させているとの分析もある。SNSに慣れた世代の特性上、自分の関心に合うコンテンツを提供してくれるインフルエンサーへの信頼度が政治家より高くなるという見方だ。

京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の中学生(15)は「ニュースを見て、政治家のイメージが悪くなった。よく見るユーチューバーのほうが身近で信頼できる」と明かした。

光州(クァンジュ)教育大学のパク・ナムギ教授は「ニュースでは政治家の問題点だけが浮上する傾向がある。好きなユーチューバーの面白くてもっともらしいコンテンツに好感を感じるようになる一因だろう」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News