ソウルのハナロマートに並ぶ各種ラーメン(c)news1
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【01月31日 KOREA WAVE】韓国の昨年の内需環境は厳しかったが、海外市場の「K-フード」ブームのおかげで食品業界の売り上げは大きく飛躍した。食品業界の売り上げ上位企業を指す「3兆ウォン(1ウォン=約0.1円)クラブ」の企業数は2桁が予想され、今は「4兆クラブ」として新たに定義すべきというという意見まで出ている。

金融情報会社のエフアンドガイドによると、昨年の売り上げで3兆ウォン以上を達成した企業は10社を超える見通しだ。前年度の7社から3社増えた。新しく加入が予想される業者はプルムウォン・CJフレッシュウェイ・ロッテ七星(チルソン)飲料だ。

証券街ではプルムウォンの昨年の年間売り上げを前年比7.08%増えた3兆393億ウォン、営業利益は117.04%急増した572億ウォンと展望した。米国で増設した冷蔵生麺(アジアン・ヌードル)製造ラインの稼動が本格化し、海外事業の営業損失を大幅に減らすと期待されている。中国の流通チャンネルの回復、日本での豆腐バーの販売好調もプラスの要因だ。

CJフレッシュウェイは、外食物価上昇がかえって利益をもたらした。社員食堂の需要が増え、食材流通や給食事業部の実績が好調だった。証券街コンセンサスは昨年の売り上げ3兆699億ウォン、営業利益993億ウォンでそれぞれ11.73%、1.49%増えるものと予想した。

ロッテ七星は売り上げ3億2061億ウォン(前年比12.82%↑)、営業利益2303億ウォン(3.35%↑)と予想される。フィリピン法人のPCPPIが傘下法人として連結され、売り上げが大幅に増えたことがわかった。ゼロシュガー焼酎「セロ」の人気と「ミルキスゼロ」などの人気も一役買った。ロッテ七星内部では、このような売り上げの流れからすると、今年の売り上げは4兆ウォンを超えると期待しているようだ。

食品業界ではすでに4兆ウォン台を売り上げる企業も相当数ある。業界のトップ企業、CJ第一製糖の業績コンセンサスは、売り上げ29兆1297億ウォン、営業利益1兆2905億ウォンと見込んでいる。バイオ部門と畜産(F&C)部門の実績改善が遅々として進まない中で、前年同期比の売り上げは3.16%、営業利益は22.48%減るものと見られるが、本業である食品事業は依然として堅調だ。

他にも大象(テサン)は売り上げ4兆1392億ウォン・営業利益1275億ウォン、東遠(トンウォン)F&Bは売り上げ4兆3907億ウォン・営業利益1667億ウォン、ロッテウェルフードは売り上げ4兆1341億ウォン・営業利益1853億ウォンが見込まれる。営業利益は大象だけが減り、他の企業は増加するものと予想される。売り上げ規模はいずれも、少なくとも1.35%から30%近く増える見通しだ。

既存の3兆クラブであるオットゥギ、農心(ノンシム)、SPCサムリプなども売り上げは前年同期比5~10%ほど増加すると見られる。さらにオリオンの売り上げ予想は2兆9447億ウォン(前年比2.49%↑)で、アーニングサプライズを記録すれば3兆クラブに名を連ねる可能性がある。

サムスンウェルストーリーは親会社のサムスン物産の実績によると、昨年第3四半期に2兆ウォン台の売り上げを記録した。四半期の売り上げは700億ウォン前後を記録しており、3兆ウォン台を少し下回るものと予想される。

業界関係者は「内需市場はすでに飽和状態のため業界はこぞって海外進出に力を入れている状況だ。業者ごとに集中する市場は違うだろうが、文化的障壁が低くなったのは事実」と説明した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News