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【01月30日 KOREA WAVE】2027年に外国人患者70万人の誘致を目標とする韓国政府が、医療事故による医療紛争の解決と支援には消極的だという指摘が出ている。

ソウル市江南区(カンナムグ)の整形外科で今月10日、脂肪吸引手術を受けた20代の中国人女性が死亡する事故が発生した。女性は昨年11月に入国し、腹部と腕、太ももの手術を3回にわたって受けた。

3回目の翌日、手術部位に激しい痛みを訴えて大学病院へ搬送された。壊死性筋膜炎が敗血症で悪化していると診断され、1カ月間の治療の末に死亡した。遺族は整形外科の院長を業務上過失致死と医療法違反の疑いで警察に告訴した。

中国の駐韓大使館は今月19日、SNSに「整形のために多くの外国人が韓国を訪れ、医療紛争に巻き込まれたり、手術失敗で死亡したりする場合がしばしばある」と掲示したうえ「正しい仲介機関と医療機関・専門医を選択し、医療紛争が発生すれば韓国医療紛争調停仲裁院の仲裁や訴訟を通じて解決しなければならない」と呼びかけた。

仲裁院の統計によると、2021年と2022年に外国人患者の遺族が死亡したのは医療事故が原因だとして相談したケースは4件あった。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News