【1月27日 AFP】国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は26日、昨年10月7日のイスラム組織ハマス(Hamas)によるイスラエル奇襲に関与した疑いがあるとして、複数の職員を解雇したと発表した。これを受け、米国はUNRWAへの資金拠出を一時停止した。

 UNRWAのフィリップ・ラザリニ(Philippe Lazzarini)事務局長は、「人道支援を提供するUNRWAの能力を守るため」の決定だと説明し、「テロ行為に関与したUNRWA職員は、訴追を含めて責任を問われることになるだろう」と述べた。

 関与を疑われる職員については、イスラエル当局から情報提供を受けたという。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は報道官を通じて発表した声明で、疑惑に「大きなショックを受けている」とした上で、「UNRWAに対する独立調査を至急、実施する」と述べた。

 米国務省は「極めて憂慮している」と表明し、疑惑と国連の対応について調査する間、UNRWAへの「資金拠出を一時停止」すると発表した。

 同省によれば、UNRWAの職員12人が関与を疑われている。(c)AFP