【1月26日 CGTN Japanese】中国では人気が「香香」(シャンシャン)と匹敵するパンダは「和花(ホーファ)」です。周知のように、和花は双子で、その弟は「和葉」(ホーイェー)と呼ばれます。このほど、「弟パンダ」ではなく「妹パンダ」であることが判明し、ネットユーザーを驚かせています。

 成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地が24日発表した動画では、「和花」「和葉」の飼育を担当している譚おじいさんが「和花」「和葉」に向かって「姉妹」と優しく呼び掛けています。それまで「弟パンダ」扱いされていた「和葉」は、実は女の子だったのです。

 譚おじいさんによると、「和葉」は生まれたばかりの頃は雄の特徴を見せていました。数か月後、排尿量が多く、活発な性格で、背が高いため、一度はみんなに「弟」と信じさせました。

「和葉」は徐々に大きくなるにつれて、雄の特徴が目立たなくなる傾向にありました。そこで基地はパンダの専門家に依頼し、「和葉」の生物サンプルを採取し、鑑定した結果、「和葉」が「妹パンダ」であることが最終的に確認されました。

 ではなぜパンダは性別が分かりにくいのでしょうか。生まれたばかりのパンダの赤ちゃんの体重は母親の約1000分の1で、発育はまだ不完全で、性別の特徴がはっきりしないので雌雄の区別が難しいという点があります。雌の赤ちゃんの生殖器の辺りにある丸い隆起が雄の赤ちゃんの生殖器の形に似ていて、成長するにつれて、その性別の特徴も徐々に現れてきます。

 これまでの報道で、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地の専門家は、「パンダは3歳になるまでは外部のはっきりした性別の特徴がなく、発情期に入るまでは雄と雌の行動の違いもあまりないため、パンダは大人になる前に性別を判断するのが難しい」との考えを示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News