【1⽉25⽇ Peopleʼs Daily】世界の多くのメディアが、2023年の総括や2024年の展望に関する記事で、人工知能(AI)を取り上げた。AIは巨大な価値を創出する一方で、予断を許さないリスクや課題をもたらしている。AIはまさに飛躍的な発展期を迎えており、その管理強化は国際社会が手を携えて取り組まなければならない喫緊の課題だ。

 移動通信事業者の国際業界団体であるGSMアソシエーション(GSMA)のジョン・ホフマン(John Hoffman)最高経営責任者(CEO)は、信頼できるAI環境の構築に向けて共に努力すべきだとして、「世界で人工知能の利用が加速する現在、政府や組織はこの技術の人類と地球のための最善の活用法を考える必要がある」と述べた。

 AIが人類社会の発展にどのような役割を果たすかは、国際社会が効果的な管理を展開できるかどうか次第だ。国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、「ある種の緊迫感、ある種の世界的視野、ある種の学習者の心理状態を持ってこの技術に対応すべきだ」と指摘し、各国は協調して、かつ一刻を争って最低ラインを設定し、AIが人類に利益をもたらすようすべきと指摘した。過去1年間で、中国は「生成AIサービス管理暫定弁法」を発表し、国連は「ハイレベルAI諮問機関」を設立し、AI安全サミットが「ブレッチリー宣言」を発表し、欧州連合(EU)が「AI法案」で合意に達したなど、AI管理の緊急性の認識は深まり、関連行動は加速している。しかし、人類文明に悪くすれば破壊的力を発揮しかねない技術を前に、管理の課題は今も多く存在しており、より効果的な世界の協力と協調が急務だ。

 中国は責任あるAI大国として、AIの管理を一貫して極めて重視している。中国は国内法と制度体系を順を追って整備すると同時に、世界のAI管理に向け「グローバルAIガバナンス・イニシアチブ」を示すことで、AIの発展、安全、ガバナンスの3方面を巡る中国の考えを系統的に表明し、発展と安全を共に重んじる系統的な思考を堅持し、「人を根本として知能を善に向かわせる」という普遍的共通認識も積極的に提案した。中国は平等互恵、人類の権利尊重という価値理念を発揚し、AIの発展と管理の問題に建設的な解決構想を提供し、関連する国際討論と規則制定に模範を示した。中国はまた、各方面と世界におけるAIの管理について意思疎通や交流、実務協力を積極的に展開している。中米首脳のサンフランシスコ会談では、双方がAIについての政府間対話の開設で合意した。

 世界の平和と発展は今、さまざまな試練に直面している。各国は発展と安全を共に重んじる原則を堅持し、対話と協力を通じて共通認識を結集し、開放、公正、効果的な管理メカニズムを構築してこそ、世界におけるAIの健全で秩序ある安全な発展を共に促進し、AIを人類文明の進歩に役立つ方向に向けて発展させていくことができる。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News