ソウル市麻浦区のウェディングタウンドレスショップ(c)news1
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【01月15日 KOREA WAVE】韓国の性不均衡は男性にとって悪いニュースだ。男性の数が女性より多く、結婚の見通しは暗い――。こんなタイトルの寄稿が8日、学術ジャーナル「ザ・カンバセーション」に掲載された。執筆したのは米テキサスA&M大学社会学科のダドリー・ポストン名誉教授。約70万~80万人の韓国人男性が結婚相手を見つけられない可能性があると指摘している。

ポストン教授は、原因として1980年代と90年代の出生性比を挙げた。大部分の国では女児100人当たり男児約105~107人。性比不均衡は、女性が男性より長生きすることへの進化論的適応の結果かもしれないが、当時の韓国の出生性比はそんな「仮説」をはるかに上回る。

実際、韓国の1985年の出生性比は、女児100人当たり男児110人、1990年には女児100人当たり男児115人。以後、2000年代初めまで男児がはるかに多く生まれ、ようやく2010年に正常範囲に戻った。2022年の出生性比は女児100人当たり男児105人にとどまった。

また、ボストン教授は韓国の出生率は急激に減少したが、「男児選好思想」は依然として残っていたため、韓国はこの30年間、性別バランスが崩れた状態だったと指摘した。

1960年に女性1人当たり6人だった出生率は1972年に4人、1984年には2人にまで落ちこんだ。2022年の韓国の出生率は0.82人で、年々出生率は急落している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News