「痛いから社長だ」キャプチャー(c)news1
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【01月15日 KOREA WAVE】韓国の無人カフェで氷をこぼしてしまった小学生が店に戻ってきて謝罪のメッセージを残した。経営者が9日、自営業者オンラインコミュニティに「小学生の善良な行動に感動する一日だった」と書き込み、経緯を知らせた。

経営者は寒さで客が少なかった前日の防犯カメラを見ながらため息をついていた。カフェの床には氷が散らばり、さんたんたる有り様。カメラを巻き戻し、犯人が小学生であることを確認した。製氷機にカップを乗せずにレバーを押してしまい、氷が床に散らばったのだ。

小学生はどうしようか悩んだ様子だったが、そのまま行ってしまった。経営者は仕方なく店内の掃除に出掛けた。

しかし、売り場を整理するため夕方、店に行った経営者は棚の上にくしゃくしゃに折られた1枚の紙を発見する。そういえば小学生は氷をこぼして1時間半ほど後に再び店を訪れ、防犯カメラにあいさつした後、紙を見てほしいというジェスチャーをしていた。

紙にはこう書かれていた。「申し訳ありません。私は無人カフェに初めて来たので、使い方が分からず氷をこぼしました。次からはちゃんと片付けます。小さなお金ですが、お役に立てば幸いです。商売を長く頑張って幸せに過ごしてください。申し訳ありませんでした」。紙には1000ウォン(約110円)札が挟まれていた。

経営者は「オープンして3年、疲れていた私の心を完全に癒やしてくれた。小学生の子どもの善良な行動でこれほどの感動を受けたのは初めてだ」と話した。

そして「購買履歴が残っているので連絡する方法はある。私がもらったものを返さないと。この子には閉店の日まで無料で利用してもらう」と伝えた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News