【1月8日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が7日、「小さな筋断裂」を理由に全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)を欠場すると発表した。けがによる1年の離脱から復帰してわずか1週間での発表となったが、本人は前向きな姿勢を保っている。

 37歳のナダルは、昨年の全豪オープンで股関節を痛めてツアーを離れ、手術も受けた後、前週のブリスベン国際(Brisbane International 2024)で復帰。1、2回戦にストレートで勝利していい状態に見えたが、準々決勝で敗退し、試合の終盤には左太ももの上部に痛みを覚えて治療を受けていた。

 ナダルは自身のX(旧ツイッター)で、「ブリスベンでの最後の試合で筋肉に小さな問題が生じ、知っての通り自分でも心配していた」と明かした。

「そこでメルボルン到着後に検査を受けたところ、小さな筋断裂が見つかった。以前のけがと同じ箇所ではないのはいい知らせだ。今の自分は5セットマッチを最高レベルで戦える状態にない。そのためスペインへ戻って担当医の診断を受け、治療と休養に努める」

 ナダルはすでに「高い確率」で今季限りで引退することを発表しており、今回の欠場によって、昨年の大会が全豪オープンでの最後のプレーになる可能性がある。

 四大大会(グランドスラム)通算22勝を誇るナダルは、ブリスベン国際では結果が出ることを期待しないと強調しており、全豪オープン出場は時期尚早だったことを示唆している。

「この1年間、今回の復帰に向けて懸命に努力してきたが、常に言っているとおり、目標は3か月後に最高レベルへ戻すことだ。メルボルンの素晴らしい観客の前でプレーできないのは残念だが、今回のことはそこまで悪い知らせではないし、シーズンについては明るい見通しを保っている」

「どうしてもこのオーストラリアでプレーしたかったし、何試合かプレーすることができて非常にうれしく、前向きになれた。みなさんの応援に感謝する。またすぐに会おう」 (c)AFP