【12月24日 AFP】ボクシング、ヘビー級12回戦が23日、サウジアラビア・リヤドで行われ、ジョセフ・パーカー(Joseph Parker、ニュージーランド)がデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)との元世界王者同士の一戦を判定3-0(118-111、118-110、120-108)で制した。

 元WBO王者のパーカーは、技術とパワーの両面で元WBC王者のワイルダーを圧倒。何発か大振りの強烈な右を当て、クリーンヒットの数でも上回った。

 敗れたワイルダーは試合前、この後行われるメインイベントでオット・ワリン(Otto Wallin、スウェーデン)と戦うアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)との待望の一戦に期待が寄せられていたが、これで対戦の可能性は消滅したと思われる。

 また、仮にワイルダー対ジョシュア戦が実現した場合は、二人の対決の勝者が、来年2月に行われるタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)対オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)の4団体統一戦の勝った方と対戦するのではないかとみられていた。

 ワイルダーは試合後、ジョシュアとの対戦の話が「少し」気になったと認めつつパーカーをたたえ、「言い訳はしない。また必ず戻ってくる。もう少しやれる」と話した。

 戦績は、ワイルダーを倒したフューリー以来2人目のボクサーとなったパーカーが34勝(23KO)、3敗、ワイルダーが43勝(42KO)、3敗、1分けとなった。(c)AFP