【12月22日 AFP】ウクライナの首都キーウで21日、ロシア軍の無人機による攻撃で集合住宅が被害を受け、少なくとも2人が負傷した。同市は頻繁にロシア軍のミサイルや無人機の標的になっているが、大半がウクライナ側の防空システムによって撃墜されており、実害が出たのはここ数か月で初めて。

 ウクライナ大統領府のアンドリー・イェルマーク(Andriy Yermak)長官はテレグラムに、「キーウの集合住宅がシャヘド(Shahed)に攻撃された」と投稿した。シャヘドはロシア軍が使用しているイラン製無人機。

 キーウ市軍政当局は、窓が吹き飛んだ建物の写真をSNSで公開。被害者は無人機自体ではなく、墜落した同機の破片で負傷したと明らかにした。

 市内の他の場所でも、無人機の破片が民家や高層ビルに落下した。

 ウクライナ空軍は、ロシア軍の複数の無人機部隊がウクライナの中部や西部、南部へ向かって移動しているとみている。(c)AFP