【12月21日 AFP】ロシアサッカー連合(RFS)は20日、ウクライナ侵攻により欧州サッカー連盟(UEFA)から出場停止処分を受けている中で、アジア・サッカー連盟(AFC)への転籍を満場一致で否決した。

 国営タス通信は、RFSのアフメド・アイダミロフ(Akhmed Aydamirov)副会長が「アジアに転籍しないと決定した。満場一致でこの決定を支持した。われわれは欧州で戦う。ロシアは欧州だ。われわれは勝つだろう」と述べたと伝えている。

 2022年2月にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナ侵攻を開始してから4日後、ロシアは国際サッカー連盟(FIFA)とUEFAにより国際大会から除外されていた。

 UEFAを離脱してAFCに加入した場合、ロシア国内のクラブ、特にこれまで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)などの欧州大陸大会に出場していたクラブにとっては、経済的な影響を及ぼす可能性もあった。

 一方でRFS内部では、FIFAがロシア側によるAFC加盟の取り組みを拒否する可能性があるとの声もあった。

 RFSの理事の一人は国営ロシア通信に対し、「FIFAからの保証がないため全会一致の反対票を投じた」と明かし、UEFAとの連絡を継続すると述べている。(c)AFP