【12月19日 CGTN Japanese】中国チベット自治区のラサを拠点とする航空会社、チベット航空と大手航空機メーカーの中国商用飛機は17日、上海で戦略協力枠組み協定に調印しました。両社は、高原地域で運航可能な国産大型旅客機の共同開発について全方位的な戦略的提携をおこなうということです。

 11月に開催された2023年上海国際商業航空ショーで、中国商用飛機は国産大型旅客機「C919」の短縮型と延長型を発表しました。同社の関係者は、「『C919』の短縮型および高原型は、高原地域での離着陸に適しており、高原地域での運航に強い適応性と経済性を持ち、中国西部地域の航空需要を満たせる」としています。

 今回、中国商用飛機とチベット航空が共同開発するのは、「C919」の高原型です。チベット航空は世界初の高原を拠点に運航する航空会社で、その豊富な運航経験と貴重な運航データが国産大型旅客機の高原型の開発に大きな役割を持つとみられています。

 また、両社の協力は、「高高原」と呼ばれる標高2438メートル以上の地域でおこなわれる航空産業クラスターの推進や、チベットの民間航空の質の高い発展、青海チベット高原の航空緊急救援能力の向上などにつながるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News