【12月16日 CGTN Japanese】中国では最近、心臓の弁置換手術を受けた患者の術後検査を行ったところ、置換された弁に新しい細胞が生育していることが分かりました。手術を受けたのは13歳の先天性心疾患患者で、中国中部の湖北省武漢市で行われた検査で判明しました。

 弁置換術は、心臓弁膜症の主要な治療方法の一つですが、生体弁膜は石灰化しやすく、小児患者にとっては弁膜の選択肢が少なく、弁膜が成長しないことは心臓血管分野でこれまで解決されていなかった難題でした。中国華中科技大学同済医学院付属協和病院は今年、中国初の生体力学性能に優れ、自己成長と再形成能力を備えた新型細胞化弁を開発しました。

 この技術は5月29日に13歳の先天性心疾患患者の弁膜置換術で初めて臨床投入されました。12月7日にカラードップラー心臓超音波検査とPET-CT検査が行われた結果、人工肺動脈弁の機能は良好で、心機能が明らかに改善したことが分かりました。このことは、新型細胞化肺動脈弁が患者の体内で生成したことを意味するとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News