【12月19日 AFP】アイスランド南西部で18日午後10時17分、火山が噴火した。同国気象庁が発表した。

 気象庁によると、噴火があったのはレイキャネス(Reykianes)半島南西端の町グリンダビク(Grindavik)の北部。ウェブカメラの映像で確認された。正確な場所と噴火規模を特定するため、沿岸警備隊のヘリコプターが現場に向かう予定。

 同半島ではこのところ火山活動が活発化しており、地震が頻発。警戒態勢が敷かれていた。首都レイキャビク南郊の地域では11月、小規模な地震が数千回確認された。

 レイキャビクから約40キロの地点に位置するグリンダビクでは11月11日、噴火の前兆が確認されたため、住民約4000人が避難した。住民はAFPに対し、地震活動により道路や建物が損傷したと話していた。

 アイスランドには33の活火山があり、噴火は珍しくない。ただ、レイキャネス半島では2021年まで800年にわたり噴火が起きていなかった。(c)AFP