ミス・フランス出場者の上半身裸を無断放映 テレビ局などに賠償命令
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【12月14日 AFP】フランス北部リール(Lille)の裁判所は13日、美人コンテスト「ミス・フランス(Miss France)」のファイナリスト2人の上半身裸の姿を本人の許可なく放映したとして、民放TF1と番組制作会社エンデモル・プロダクション(Endemol Production)に対し、2人にそれぞれ4万ユーロ(約620万円)の損害賠償を支払うよう命じた。
AFPが確認した判決文によると、2人は楽屋で衣装を着替える際に一部裸だったところを撮影された。裁判所は精神的苦痛のほか、肖像権やプライバシーの侵害に当たるとして賠償を命じた。
2人はそれぞれ南西部アキテーヌ(Aquitaine)地方とコルシカ(Corsica)島の出身。
この場面は2018年12月に放送された。裁判所は個人の特定が可能な映像であり、2人は服を着ていない状態で撮影されることを許可していなかったと認定した。
2人の弁護団は、更衣室での撮影は「知らされていなかった」とし、今回の判決について「(ミス・コンテスト)出場者の身体、そして全ての女性の身体は、テレビ制作会社が自由に使える商品ではないことを想起させるものとして重要だ」と述べた。
弁護団によると、2018年のミス・フランス決勝ステージは約800万人が視聴した。番組の映像は「今日に至るまで、特にポルノサイトで共有されている」という。
AFPは放送局と番組制作会社に取材を試みたが、これまでに回答は得られていない。(c)AFP