【8月7日 AFP】英国の伝説的義賊「ロビン・フッド(Robin Hood)」が隠れ住んでいたとして知られるイングランド中部のシャーウッドの森(Sherwood Forest)で、ヌーディストの目撃例が「日常茶飯事」となり、地元の常連の利用者を憤慨させている。

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 常連の利用者ロバート・ロビンソン(Robert Robinson)さんは、管理運営者の英イングランド・ノッティンガムシャー(Nottinghamshire)郡議会と英国王立鳥類保護協会(RSPB)に対し、シャーウッドの森での「ヌーディズムの奨励をやめる」よう求める嘆願運動を開始した。

 ロビンソンさんは、「最近、ヌーディストがこの辺を歩くようになった。男性が12人もの集団で連れ立って歩いていたこともある」と述べた。

 さらに、「妻は、以前はこの森でよくジョギングをしていたが、この集団に遭遇してやめてしまった」と続けた。「茂みの中で裸の男性に出くわしたそうだ。妻が通り過ぎると相手は『ほくそ笑んでいた』らしい」

 ロビンソンさんは、森を歩き回るヌーディストの目撃例が今や日常茶飯事となっていると主張し、RSPBがヌーディストを歓迎すると表明していると非難した。「裸で歩き回る必要はない。服を着ていても森は楽しめる」

 シャーウッドの森には、樹齢1000年の大きなオークの木があり、伝説ではロビン・フッドの主な隠れ家だったとされる。ロビン・フッドは、恋人のマリアン(Maid Marian)と「愉快な仲間たち(Merry Men)」を従え、宿敵ノッティンガムの代官(Sheriff of Nottingham)の裏をかいて、裕福な人々から奪った富を貧しい人々に分け与えたとされる。

 RSPBは、「皆さんの思いやりのある行動」を求めるとして、「少数の」ヌーディストは何十年もの間、森の人けの少ない場所でウオーキングを楽しんできたと主張した。

 RSPBの広報担当者は、「ヌーディストの存在は容認されており、実際、合法でもある。ただし、一定の行動を取ることが条件だ」として、嘆願書で主張されているような事例は管理運営者に報告されておらず、報告があったならば警察に通報していたはずだと述べた。

「RSPBは、いかなる状況においても、性的、虐待的、威圧的な行為を容認していない。このような行為に遭遇した場合は、一刻も早く警察に通報するべきだ」 (c)AFP