【12月11日 Xinhua News】クウェートの首都クウェート市近郊のジャハラでこのほど、新都市開発計画「サウス・サード・アル・アブドラプロジェクト」のインフラ工事が始まった。中国の発電所建設大手、中国能源建設集団傘下で建設・エンジニアリング事業を手がける中国葛洲壩集団が造成工事のほか、道路と橋の建設、各種パイプラインの設置を請け負う。

 新都市開発計画は敷地面積約64平方キロメートル。国家計画「クウェート・ビジョン2035」の象徴的なプロジェクトの一つで、クウェート住宅庁が実施する最重要プロジェクトの一つでもある。住宅2万戸余りと付帯インフラ施設を建設し、完成後は少なくとも15万人分の住宅需要を満たすことができる。

 国際事業を手がける子会社、中国葛洲壩国際工程の袁振(えん・しん)クウェート担当経理によると、工事ではグリーン(環境配慮型)・環境保全という設計理念を徹底し、一体的な汚水処理システムやソーラー照明、スマート管理システムなどを導入するほか、雨水貯留池も建設する。

 工事の責任者を務める同社の何柏森(か・はくしん)副総経理は、中国葛洲壩集団にとって今回がクウェートで実施する5件目のプロジェクトだと説明。都市建設計画「サウス・アル・マトラー・シティー」のインフラ工事に続き同社とクウェート住宅庁の協力関係を深める模範的なプロジェクトでもあり、互いの信頼の深さを表していると語った。

 クウェート住宅庁が6月に新都市開発計画の幹線道路と付帯工事に関する入札を実施。既に良好な実績を積んでいた中国葛洲壩集団が落札し、10月に総額約81億元(1元=約20円)の請負契約を結んでいた。(c)Xinhua News/AFPBB News