【12月2日 AFP】(更新)イスラエルは1日、戦闘休止合意の失効を受け、イスラム組織ハマス(Hamas)が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃を再開した。ガザ保健当局によると、合意失効以降、240人が死亡、650人が負傷した。

 同保健当局は、ガザのあらゆる場所が空・陸・海から攻撃を受けたとして、特に南部ハンユニス(Khan Yunis)が標的とされ、住民がまだ中にいた民家数十軒が破壊されたと述べた。

 イスラエル軍が攻撃を再開すると、ガザ上空には灰色の煙が立ち上り、ガザからもイスラエルに向けてロケット弾が発射された。

 イスラエルは、ハマスがグリニッジ標準時1日(GMT)午前5時(日本時間同午後2時)にロケット弾を発射して戦闘休止合意を破ろうとした他、同日新たに解放する人質のリストを作成しなかったと主張している。
 
 ハマス関係筋が匿名を条件に語ったところによると、戦闘休止合意の失効を受け、ハマス軍事部門は「戦闘再開」と「ガザ地区防衛」を命じられた。

 国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長と米ホワイトハウス(White House)は、戦闘休止合意の復活を求めている。(c)AFP/Adel Zaanoun with Delphine Matthieussent in Jerusalem