寒さ、ネズミ、泥から雪へ…ウクライナ軍、前線で迎える2度目の冬
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■ズボン3枚重ね
1回目の冬は厳しかったが、何とか乗り切るすべを学んだ。特にヒーター導入がありがたかった。
「凍死しそうだった。任務から戻ると、ありったけの服を着込んだ。ズボンは3枚はき、上着は何枚も重ね着した」とドミトロさん。
「常時、戦闘態勢だった。一日中、砲弾を発射していた。とにかく寒かった」。取材時は青いウールの帽子の脇を引っ張り、耳をしっかり覆っていた。
部隊は3日間、バフムートに近いこの地下壕に、砲撃やドローン攻撃をかわしながら潜伏することになっていた。
壕内に置かれたネズミ捕りの粘着シートには、死んだネズミが3匹貼り付いていた。
指揮官ウォロディミルさん(45)は、衛星インターネットサービス「スターリンク(Starlink)」の通信ケーブルを指さしながら、「ネズミにかじられるのが困る」と言った。
暖かさと食料を求めてやって来るネズミたちは、兵士の服もかじってしまう。ドミトロさんは「妻が買ってくれたばかりのセーターなのに、もうネズミに食べられ始めている」とこぼした。
冬はまた、木々の枝から葉を落とし、ロシア軍のドローンの搭載カメラにウクライナ軍の居場所をさらす。
道路が凍結すれば兵器システムの移動も難しくなり、初冬には立ち往生することもある。ウォロディミルさんは、ドンバス(Donbas)地方の黒土に軍用車両がつけた深いわだちを指さし、「今は泥だが、そのうち雪が積もる」と言った。
