【11月24日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2023)は23日、スペイン・マラガ(Malaga)で準々決勝が行われ、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)を擁するセルビアが英国を2勝0敗で下し、イタリアとの準決勝に進出した。イタリアはヤニック・シナー(Jannik Sinner)の活躍でオランダに2勝1敗で勝利した。

 セルビアは第1試合に登場したミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic)が7-6 (7-2)、7-6(8-6)でジャック・ドレイパー(Jack Draper)に競り勝つと、続く第2試合では、通算24度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るジョコビッチがいつも通りの締まったプレーでキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)の粘りをかわし、6-4、6-4で勝利した。

 セルビアが唯一優勝を果たしている2010年大会のメンバーだったジョコビッチは、これでデビスカップでのシングルス連勝を21に伸ばした。今季はグランドスラム3勝を含むツアー7勝を挙げている中で、デビスカップ制覇をこの一年の「最大の目標」の一つに掲げている。

 対する通算10度の大会制覇を誇る英国は、けがで主力選手のアンディ・マレー(Andy Murray)とダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)を欠く中で、ドレイパーに1勝を期待したがかなわなかった。

 一方、イタリアは第1試合を落とした後、世界4位のシナーが7-6(7-3)、6-1でタロン・グリークスプア(Tallon Griekspoor)を下して1勝1敗とすると、最終ダブルスでもシナーがロレンツォ・ソネゴ(Lorenzo Sonego)とのペアで勝利を収め、2年連続の4強入りを決めた。

 前週行われたシーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2023)では、ジョコビッチが決勝でシナーを下しており、両者の対戦に大きな注目が集まる。24日に行われるもう一つの準決勝では、昨年準優勝のオーストラリアがフィンランドと顔を合わせる。(c)AFP/Rik Sharma