【11月21日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選は20日、各地で行われ、前回大会王者のイタリアは0‐0でウクライナと引き分け、本戦出場を決めた。また、チェコとスロベニアも予選突破を果たした。

 グループCのイタリアは引き分ければ本大会が決まるが、出場を直接争うライバルであるウクライナに敗れれば来年3月のプレーオフに回る状況だった。2021年の前回大会では優勝を果たしたものの、18年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)と22年のW杯カタール大会(2022 World Cup)はともにプレーオフで敗れて予選敗退となっていたイタリアにとっては、それだけはどうしても避けたいシナリオとなっていた。

 それでもこの一戦をスコアレスドローで終えたイタリアは、ウクライナと勝ち点14で並んだものの、9月の直接対決で勝利していたことで組2位に入った。ウクライナは3位となり、プレーオフに回ることが決まった。

 この組で首位突破を決めていたイングランドは同日、1‐1で北マケドニアと引き分けて無敗で予選を終えている。

 グループEのチェコは3‐0でモルドバに快勝し、8大会連続となる本大会出場を決めた。

 引き分けでも突破が決まったチェコは首位アルバニアに次ぐ2位に入ったが、試合後にはヤロスラフ・シルハビー(Jaroslav Silhavy)監督が即時辞任を表明している。

 チェコ代表は、この一戦を控える中でDFブラディミール・ツォウファル(Vladimir Coufal)ら3選手がナイトクラブで遊んでいたことが発覚してチームから追放されていた。低調な試合が続いて自身も批判の的になった指揮官は試合後、「今は満足しているが、この試合の前から継続しないことを決めていた」と述べた。

 また、グループHのスロベニアは2‐1でカザフスタンを退け、2000年大会以来となる出場を決めた。カザフスタンは勝利を挙げれば本戦出場となっていたが、プレーオフに回って同国史上初の主要大会出場に望みをつないでいる。(c)AFP