【11月19日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選は18日、各地で行われ、フランスは最多記録となる14-0で10人のジブラルタルに大勝。またオランダとスイス、ルーマニアが本大会出場を決めた。

 グループBのフランスはキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)がハットトリックを達成するなどし、欧州選手権予選では最多得点差、また代表新記録となる勝利を収めた。

 相手のオウンゴールとマルクス・テュラム(Marcus Thuram)の得点で大量点の口火を切ると、17歳のウォーレン・ザイールエメリ(Warren Zaire-Emery)にも得点が生まれた。しかし、ザイールエメリはゴールの際に相手の危険なタックルで足首を負傷し、交代を強いられた。

 それでも、このプレーでレッドカードが出てわずか18分で10人になったジブラルタルに対して、フランスは攻撃陣が爆発。エムバペ、ジョナタン・クラウス(Jonathan Clauss)、キングスレイ・コマン(Kingsley Coman)、ユスフ・フォファナ(Youssouf Fofana)が得点を挙げて前半を終えた。

 後半もアドリアン・ラビオ(Adrien Rabiot)とコマン、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が得点を重ね、さらにエムバペが2得点を加えて見事にハットトリックを達成。エムバペはこれで、24歳にしてキャリア通算300ゴールに到達した。

 最後はベンチスタートのオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が2ゴールを決めて記録を塗り替えた。

 同グループのオランダはアイルランドに1-0で勝利。ボウト・ベグホルスト(Wout Weghorst)が強烈なシュートを決めると、この1点を守り切って予選通過を果たした。

 グループIのルーマニアは2-1でイスラエルを下し、2008年大会以降では2回目となる本戦出場を決めた。対するイスラエルは自動での本大会出場が消滅した。

 同グループのスイスはホームでコソボと1-1で引き分けたが、予選突破を決めた。グループIはこれでルーマニアがトップに立ち、21日のスイスとの直接対決で引き分け以上なら首位が確定する。

 グループDではウェールズがアルメニアと1-1で引き分け、3大会連続の本戦出場が遠のく痛恨の結果となった。相手のオウンゴールで前半のうちに追いついたが、逆転ゴールは決められず、クロアチアの取りこぼしを期待するしかなくなった。

 2022年W杯カタール大会(2022 World Cup)ベスト4のクロアチアは、2-0でラトビアを下してグループ2位に浮上。ウェールズは21日にすでに突破を決めているトルコと対戦し、この試合に勝利した上で、クロアチアがホームでアルメニアに引き分け以下に終わるのを願うことになる。(c)AFP