ジョコがアルカラスに快勝、最多7回目V懸け決勝へ ATPファイナルズ
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【11月19日 AFP】男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズ(ATP Finals 2023)は18日、イタリア・トリノ(Turin)でシングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-2で第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に快勝し、最多7回目の優勝まであと一歩に迫った。
36歳で世界ランキング1位のジョコビッチは、地元期待のヤニック・シナー(Jannik Sinner)と対戦する決勝で、年齢をものともしない1年をさらなるメジャータイトルで締めくくることを目指す。今季のジョコビッチは四大大会(グランドスラム)で3勝を挙げて史上最多の通算24勝に伸ばし、自身40回目のマスターズ1000(ATP Masters 1000)のタイトルも獲得している。
ジョコビッチは「間違いなく、自分にとって今大会のベストマッチ。ここまでの3試合はコートで多くの時間を過ごしたが、ベストがいいタイミングで来てくれた」とコメント。「今夜は最初からボールの感触がよかった。正しい姿勢、正しいメンタリティーでこの試合に臨めた」と話した。
決勝でシナーに勝利して優勝すれば、ジョコビッチはかつてのライバルで、引退したロジャー・フェデラー(Roger Federer)を上回って史上最多7回目の大会制覇となる。ただし、ラウンドロビンではシナーに敗れており、またイタリアのファンがいつもと違って自身の味方につくことはないため、厳しい戦いが予想される。
第4シードのシナーは6-3、6-7(4-7)、6-1で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を破り、イタリア選手として初めて決勝に進出した。
世界ランクを4位まで上げているシナーは、母国ファンの熱烈な後押しを受けながら、キャリア最高のシーズンの最後に過去最大のタイトルを獲得することを狙う。
シナーは試合後、自身の勝利のレシピをつかんだと手応えを語り、「初めてトマトソースパスタを作るようなもので、おそらく最初はうまくいかない。そこでもっと塩が必要だと気づき、次に塩を入れる。それから新鮮なトマトを使うようになり、次はバジルを加える」と話した。
「やりながら学んでいって、やがて正しい料理が作れるようになる。それが僕のやっていることだ。だけど焦ってはいけないし、新しいものを足し続けるわけにはいかない。材料を増やしすぎたらおいしくなくなる。常に取るべきバランスがあるんだ」 (c)AFP/Terry DALEY