【11月18日 AFP】男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズ(ATP Finals 2023)は17日、イタリア・トリノ(Turin)でシングルスのラウンドロビンが行われ、大会第2シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)は6-4、6-4で第3シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)を下し、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)との準決勝に駒を進めた。

 大会初出場のアルカラスは不調とけがに苦しみながらも大会が進むにつれて調子を上げ、トッププレーヤーが顔をそろえた準決勝で今や脅威の存在になっている。

 試合後には報道陣に対し、「そうだね、あとたった2試合だけれどまだ先はかなり長くもある。準決勝の相手はノバクだ。自分が勝っても、厳しい決勝が待っている」とし、「この大会で勝つことが夢だ。当然だろう? だが、まずは準決勝で最高のプレーをしなければならない」と語った。

 4強入りにはこの一戦での勝利が必要だったアルカラスは、グループ2連勝で絶好調を維持しているとみられていたメドベージェフを相手に圧巻のプレーを披露し、ストレートで快勝。グループではこの後の試合の結果にかかわらず、メドベージェフを2位に抑えて首位突破を決めた。

 一方、今季はジョコビッチに全仏オープン(French Open 2023)準決勝とウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2023)決勝で敗れおり、確実に大きな注目が集まる18日の準決勝に向けて、「ノバクはノバクだ。彼は現在世界最強の選手で、今季は6敗しかしていないから、本当にすごい。自分も最高のテニスをやってみせる」と意気込んだ。

 グループのもう一試合では、第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が6-4、6-4で第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)に勝利した。

 もう一つの準決勝では、2020年大会覇者ですでに15日に4強入りを決めていたメドベージェフが、地元イタリア勢として史上初のファイナルズ4強入りを果たした第4シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner)と対戦する。(c)AFP/Terry DALEY