【11月14日 AFP】フランスのジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は14日、イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突開始以降、反ユダヤ主義的事案が1500件以上報告されていると明らかにした。

 フランスは多数のユダヤ人とイスラム教徒を抱えており、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃が激化する中、緊張が高まっている。

 ダルマナン内相は民放ヨーロッパ1(Europe 1)のインタビューで、「1518件の反ユダヤ主義的な行為や発言」があったと明かした。昨年1年で報告された436件の3倍以上の数となっている。

 同氏は「大半は落書きや暴言だが、襲撃や傷害事件も起きている」と述べた。

 内務省によると、職務質問を受けた人は571人に上っているという。

 法務省は13日、イスラエルとハマスの衝突が始まった先月7日以降、反ユダヤ主義行為とテロ正当化行為の疑いで330件の捜査が開始されたとAFPに明かしていた。(c)AFP