【11月13日 AFP】フランス各地で12日、反ユダヤ主義に抗議するデモ行進が行われ、全国で18万人以上が参加した。イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突を受け、フランスでは反ユダヤ主義的な行為が急増している。

 警察発表では、パリのデモ行進には10万5000人が参加。治安維持のため、警察官と憲兵が3000人以上配備された。

 内務省によると、リヨン(Lyon)、ニース(Nice)、ストラスブールなどの都市を含む70か所以上でデモ行進や抗議集会が行われた。全国で参加者は18万2000人に上った。

 開催に際し、同一のスローガン「(フランス)共和国のため、反ユダヤ主義には反対」が採用された。

 ヤエル・ブロンピベ(Yael Braun-Pivet)下院議長と共に集会を主催したジェラール・ラルシェ(Gerard Larcher)上院議長はパリでデモ隊が行進を開始する前に、「われわれにとって今日、最も重要なのは反ユダヤ主義に真っ向から立ち向かうことだ。反ユダヤ主義はフランスの価値観に反対する」と訴えた。

 パリでの行進には、エリザベット・ボルヌ(Elisabeth Borne)首相、フランソワ・オランド(Francois Hollande)前大統領、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元大統領も参加した。

 フランスには欧州最大のユダヤ人コミュニティー(約50万人)がある。(c)AFP/Gabriel BOUROVITCH