9日に開かれた2023自動運転チャレンジの予備走行評価でラップタイムを計測される自動運転車(現代自動車グループ)(c)KOREA WAVE
9日に開かれた2023自動運転チャレンジの予備走行評価でラップタイムを計測される自動運転車(現代自動車グループ)(c)KOREA WAVE

【11月11日 KOREA WAVE】自動運転車コンテスト「2023自動運転チャレンジ」リアルトラック(Real Track、実車開発部門)は昨年5月に募集を始め、計9大学16チームが応募した。6チームが書類/発表/現場審査を通過して本選に進出し、予選を経て▽建国大学▽仁荷大学▽KAIST――の3チームが決勝に進んだ。

本選に進出したチームにはそれぞれ「アイオニック5」1台と研究費最大5000万ウォン(1ウォン=約0.1円)が支給された。車両は自動運転システム駆動のための改造作業を経て、各チームに提供された。

参加チームはそれぞれ研究開発したアルゴリズムに従って運転手、レーダー、カメラなどのセンサー類を最適な位置に設置して自動運転車を製作した。3回の練習走行を通じて高速自動運転に必要な技術を高度化した。

この過程で現代自動車、起亜自動車の研究員が直接自動運転車の製作に必要な技術を支援した。現代自動車グループは数回開かれた技術交流会とセミナーを通じて、参加チームに▽車両教育▽ハードウェアの改造と点検▽ソフトウェアアップデートと開発ガイド――を提供した。

◇大型スクリーンで生中継

現代自動車グループの役職員と政府・自治体の関係者、自動車学会や参加大学の関係者、一般市民も今大会を観戦した。

現代自動車グループは、一般客がサーキットの真ん中に設けられた大型スクリーンで生中継映像を見ると同時に、イベント会場でレーシングシミュレーター、キッズワークショップ、フードトラックなど、さまざまな関連イベントを楽しめるようにした。

現代自動車・起亜CTOのキム・ヨンファ社長は「今回は従来と異なり、高速での認知、判断、制御技術などを総合的に評価するという点で意義がある。大会を先行技術の競演の場とし、今後、複数の大学が先駆的な技術の開発に集中できるようにしたい」と述べた。

今年の自動運転チャレンジは、この日開かれたリアルトラックと、今年度初めて新設されたバーチャルトラック(仮想環境開発部門)の計2部門で争われた。

今回のイベントの他にも、現代自動車グループは自動運転、電動化など国内の自動車産業の技術競争力強化のため、主要大学と協力し、産学共同研究や技術教育プログラム、研究奨学生制度を運営。主要分野別共同研究所も設立し、次世代技術開発と優秀人材の養成に力を入れている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News