【11月9日 CNS】中国自動車工業協会が最近発表したデータによると、9月の中国自動車の生産販売量は同期間の記録を更新し、新エネルギー車(NEV、新エネ車)と自動車の輸出の業績は引き続き良好で、第1から第3四半期の全国自動車生産および販売は全体的に予想を上回った。専門家は、自動車市場全体が「不況のないオフシーズン、さらに盛んなピークシーズン」という傾向を示しており、自動車市場の熱気が続き、「金九銀十(金の9月、銀の10月)」効果が再び表れていると述べている。

 データによると、9月には中国自動車の生産・販売がそれぞれ285万台と285万8000台を達成し、前月比でともに10.7パーセント増、前年同月比でそれぞれ6.6パーセントと9.5パーセント増となった。第1から第3四半期に、自動車の生産・販売がそれぞれ2107万5000台と2106万9000台を達成し、前年同期比でそれぞれ7.3パーセントと8.2パーセント増となった。

 そのうち、9月には中国の新エネ車の生産・販売がまたしても過去最高を記録し、それぞれ87万9000台と90万4000台を達成し、前年同月比でそれぞれ16.1パーセントと27.7パーセント増となり、市場占有率は31.6パーセントに達した。第1から第3四半期の新エネ車の生産・販売はそれぞれ631万3000台と627万8000台を達成し、前年同期比でそれぞれ33.7パーセントと37.5パーセント増となり、市場占有率は29.8パーセントに達した。

 中国自動車工業協会の陳士華(Chen Shihua)副事務局長は、中国新エネ車の市場占有率はすでに5か月連続で30パーセントを超え、企業は新製品を次々と発売し、消費者の新エネ車製品に対する認知度も高まり、供給側と需要側が協力して推進し、産業の構造転換がさらに加速していると述べている。

 第1から第3四半期の自動車市場の成長率は予想を上回り、市場に強い刺激を与え、業界全体の通年の成長に対する見通しは明るい。

 ここ2年間、中国の自動車輸出は100万台の急速な成長を続け、自動車市場の注目の的となっている。9月には、中国の自動車輸出は44万4000台、前月比で9パーセント増、前年同月比で47.7パーセント増となった。第1から第3四半期に、自動車の輸出は338万8000台、前年同期比で60パーセント増となった。新エネ車の輸出増加率は、従来のガソリン車の輸出よりも明らかに高い。第1から第3四半期に、新エネ車の輸出は82万5000台、前年同期比で1.1倍増となった。9月には新エネ車の輸出は9万6000台となり、前年同月比で92.8パーセント増となった。

 中国自動車工業協会の許海東(Xu Haidong)副技師長は、現在、中国の自動車輸出の主力は依然として従来のガソリン車だが、新エネ車も大きな役割を果たしていると指摘している。また、許副技師長は、中国の自動車の国際競争力は非常に強く、海外の消費者から受け入れられているとも語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News