【11月5日 CGTN Japanese】中国南西部雲南省(Yunnan)の臨滄瀾滄江省級自然保護区鳳慶保護管理分局の関係者は、このほど、自然保護区の植物資源調査の実施中に、標高2850メートルの地帯で高さ約12メートル、胸高直径(成人の胸に相当する高さの直径)132センチに達する野生のヒマラヤイチイ(別名:須弥イチイ、チベットイチイ)を発見しました。

 今回の調査活動に参加した成都理工大学の石松林教授によりますと、野生のヒマラヤイチイは野外で生存・発育するのが難しく、成長が極めて遅いため、これほどの胸高直径を持つ野生のヒマラヤイチイは極めて珍しく、初めて見たということです。この大木の樹齢は千年以上に達する可能性が高いと予測されています。

 野生のヒマラヤイチイは雲南省鳳慶県(Fengqing)に生育・分布している中国の一級重点保護野生植物の一つです。

 今回の初歩的な調査・統計によりますと、鳳慶県内では現在、533ヘクタール前後の範囲に分布する野生のヒマラヤイチイ1000株余りが記録されており、主に標高2500メートルから3000メートルの地帯に点在しているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News