中国の太陽光発電製品 価格低下で人気上昇
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【11月4日 CGTN Japanese】中国国家統計局によりますと、1~9月には中国からの電気乗用車、太陽電池、リチウム電池の輸出額は前年同期比で41.7%伸びました。うち太陽電池は同5.1%増でした。
昨年は太陽光発電需要の爆発的な増加、関連製品の価格高騰、販売の好調といった状況がありましたが、今年の輸出価格は落ち着いた状態に戻りつつあります。中国の太陽光発電企業はこの新たな情勢に適応するために、コスト削減や発電効率の向上に取り組んでいます。
今年は中国からの太陽光発電製品の輸出市場では若干の価格変動が見られます。年初には1ワット当たり1.8~1.9元(約36円~38円)だった部品価格は、1.2~1.3元(約24円~26円)前後です。下落幅は約30%です。
価格の下落は、海外市場の拡大にとって有利です。中東では太陽光発電パネルが農地の近くに設置され、灌漑用電力需要を満たしています。世界の多くの国では電力網が農地の近くにまで整備されていない一方で、灌漑用の電力は農業の発展にとって欠かせない要素です。価格下落によって太陽光発電電力への需要が将来的には計り知れないほど伸びると見られています。
海外では中国製太陽光発電製品の人気が高まっています。長江デルタに位置する浙江省(Zhejiang)嘉興市(Jiaxing)秀洲区にある太陽光発電関連輸出のリーディングカンパニーは今年上半期に92カ国に向けて累計14.3 ギガワット分の太陽光パネルを販売しました。現在までの受注への対応を完了するのには年末までかかるとのことです。同地の別の太陽光発電製品のメーカーは中央アジア5カ国や中東、南米向けの小規模分散型太陽光発電の関連製品を生産しています。受注が多いために、出荷に基本的に2~3週間の遅延が発生しているとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News