「エホバの証人」の集会で爆発、2人死亡 インド南部
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【10月30日 AFP】インド南部ケララ(Kerala)州で29日、キリスト教系宗教団体「エホバの証人(Jehovah's Witnesses)」の集会会場で爆発があり、2人が死亡、35人以上が負傷した。警察が同日、明らかにした。
爆発が起こったのは、港湾都市コチ(Kochi)近郊カラマサリー(Kalamassery)のザムラ国際会議場(Zamra International Convention Centre)。3日の日程でエホバの証人の集会が開催されており、2000人以上が参加していた。
州警察によると、爆発は午前9時40分ごろ発生。手製の爆弾が使われたと見られる。
地元警察はAFPに対し、女性が一人現場で、別の女性が搬送先の病院で死亡したと話した。
ソーシャルメディアには、エホバの証人の元信者を名乗る男が犯行をほのめかす動画が投稿され、テレビでも放送された。男はその後、警察に出頭した。
英字紙タイムズ・オブ・インディアは、警察は男の主張と犯行動機を捜査中だと報じている。
通信社PTIは、会議場で少なくとも3度の「爆発」があったと伝えた。
2011年の国勢調査では、人口の2%をキリスト教徒が占めている。エホバの証人のウェブサイトによると、インド国内の信者は約6万人に上る。
爆発の前日には、現場から北に約115キロ離れたケララ州マラプラム(Malappuram)で開催された親パレスチナ・デモで、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の元指導者ハレード・マシャル(Khaled Mashal)氏による事前録画のメッセージが流された。
このメッセージと爆発が関連していることを示す証拠はないが、ソーシャルメディアにはこれらを関連付ける投稿が複数投稿されている。(c)AFP