【10月29日 AFP】23-24イタリア・セリエAは28日、第10節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)はアンドレア・カンビアーゾ(Andrea Cambiaso)が後半アディショナルタイムに決勝点を挙げ、1-0でエラス・ベローナ(Hellas Verona)から劇的な勝利を収めた。チームはこれで、暫定ながら3年以上ぶりに首位に立った。

 ユベントスはホームで精彩を欠くプレーが続き、モイゼ・ケアン(Moise Kean)が決めたかに見えた2ゴールは取り消され、ケナン・ユルディズ(Kenan Yildiz)は終盤の絶好機で枠を外した。それでも迎えた後半アディショナルタイム7分、交代出場のカンビアーゾが至近距離から加入後初ゴールを決めた。

 5試合連続無失点を達成したチームは、これでインテル(Inter Milan)を勝ち点1上回り、2020年8月以来となる首位に立った。対するベローナは8月を最後に勝利がなく、降格圏と勝ち点2差の16位に沈んでいる。

 ゴール後にユニホームを脱いで歓喜し、イエローカードをもらったカンビアーゾは、「大きなゴールだったし、非常に重要な勝利だ。これで首位だし、少なくとも数時間はそれを楽しむ」とコメント。キャリア最高のイエローだったのではと問われると、「もちろんだ。イエローカードをもらうだけの価値はあったよ」と冗談めかした。

 インテルは29日にロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)が所属するASローマ(AS Roma)とのホームゲームに臨み、勝利すれば今節も首位を守る。かつてファンに愛されたルカクにとっては、厳しい雰囲気の中での試合となる。(c)AFP/Terry DALEY