【10月18日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は17日、米国から供与された長距離地対地ミサイル「エータクムス(ATACMS)」を同軍が初めて使用したと明らかにした。

 ゼレンスキー氏はソーシャルメディアに投稿された夜のビデオメッセージで、エータクムスに言及。「極めて正確だ。エータクムスはその威力を示した」と述べた。使用した場所や時期については詳細を明かさなかった。

 また「米国に心から感謝する」「(ジョー・)バイデン(Joe Biden)大統領との合意は履行されている」と述べた。

 米ホワイトハウス(White House)はエータクムスの供与を初めて認めた。

 米国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン(Adrienne Watson)報道官は声明で「エータクムスがウクライナの戦闘能力を大幅に高めると信じている」と述べた。

 エータクムスの最大射程距離は約300キロだが、ワトソン氏によるとウクライナに「最近」供与されたミサイルはもう少し短く165キロだという。

 一方、ロシアのアナトリー・アントノフ(Anatoly Antonov)駐米大使は18日、ウクライナへのエータクムス供与という米政府の決定は「重大な過ち」だと述べた。(c)AFP