【10月16日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選は15日、各地で行われ、グループAのスペインが1-0でノルウェーを下し、本戦出場を決めた。同グループのスコットランド、グループDのトルコも予選突破が確定した。

 スペインはFCバルセロナ(FC Barcelona)のガビ(Pablo Martin Paez Gavira 'Gavi')が後半にこの試合唯一のゴールを決め、2試合を残して本戦切符を獲得した。

 スコットランドも得失点差でスペインにグループ首位を明け渡したが、残り1試合となったノルウェーとの勝ち点5差が縮まらなかったため、本大会行きが決まった。アーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)を擁するノルウェーも、プレーオフ経由での本戦出場の望みが残されている。

 グループD首位のトルコは、終盤の連続ゴールでラトビアに4-0で大勝。2032年大会をイタリアと共催することを発表した1週間を、24年大会出場を決めて締めくくった。

 他会場では、ウェールズが2-1でW杯カタール大会(2022 World Cup)ベスト4のクロアチアを破り、トルコと勝ち点6差のグループ2位に浮上して自力突破の権利を手にした。対するクロアチアは連敗を喫し、2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)以来となる主要大会の予選敗退の可能性が生じている。

 グループIのスイスは終盤の2ゴールでベラルーシと3-3の引き分けに持ち込んだが、アンドラに4-0で大勝したルーマニアに勝ち点1差で組首位を譲った。

 ただしスイスは、前節に予定されていたイスラエルとのアウェーゲームが、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)との武力衝突により延期となったため、消化が1試合少ない。イスラエルはこの日のコソボ戦も紛争を理由に延期となっている。

 グループEのポーランドは、エースのロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)が負傷で不在の中で苦しみ、モルドバと1-1の引き分けに終わった。グループ首位アルバニア、同日フェロー諸島に1-0で勝利して2位に浮上したチェコよりも消化が1試合多い中、3位にとどまり、11月17日のチェコとのホームゲームは必勝を期す試合となった。

 2024年欧州選手権は、開催国ドイツの他にすでにフランス、ポルトガル、ベルギーが突破を決めており、これで出場24か国のうち7枠が埋まっている。(c)AFP