【10月11日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は10日、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム組織ハマス(Hamas)の衝突について、米国の中東政策の「失敗」を示していると指摘するとともに、パレスチナ国家樹立の「必要性」に言及した。

 プーチン氏は同日、首都モスクワを訪問したイラクのムハンマド・スダニ(Mohammed Shia al-Sudani)首相と会談した。

 この中でプーチン氏は、今回の衝突について「米国の中東政策の失敗を示す明らかな一例であるということに、多くの人が同意するだろう」と述べた。

 また、「独立し主権を持つパレスチナ国家樹立に関する国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議を履行する必要性」にも言及した。

 プーチン氏は、米国が「(紛争の)統制を独占しようとしたが、残念ながら双方が受け入れられるような妥協点を本気で模索しようとはしなかった」との認識を示した上で、西側諸国は「パレスチナの人々の根本的な利益を考慮していなかった」と述べた。

 ロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相も9日、パレスチナ国家の樹立がイスラエル和平に向けた「最も信頼できる」解決策だと述べていた。(c)AFP